排水口がただの穴の場合の対処法として、洗濯機用の排水アダプタの設置方法をご紹介します。
内容紹介
新居への移住時に直面した排水アダプタの取り付け手順について、この記事をまとめました。まずは、用語の解説から始めましょう。
アダプタとは
洗濯機の排水ホースと排水路を固定するための部品のことです。写真で見ると、このパーツのことです。
アダプタの役割
アダプタは、排水ホースを排水設備にしっかりと接続し、虫の侵入や不快な臭いを防ぐ役割を果たします。アダプタを使用しなくとも排水は可能ですが、取り付けることで水漏れのリスクを減らし、ホースの耐久性を高めることができます。
排水トラップとは
水を一時的に貯めて、下水からの虫や臭いの侵入を防ぐ設備です。家庭の洗面所やキッチンによく見られる、曲がった水道管がそれにあたります。
洗濯パンとは
排水口を備えた受け皿です。洗濯機の排水ホースと排水口を接続するための穴が開いており、水が溢れても洗濯パンが水をキャッチして排水します。ただし、洗濯パンは必須ではなく、現在は使用していません。
結論
まずは、皆さんが知りたい重要情報を簡潔にお伝えします。
単純に床に穴がある場合、排水ホースを穴に差し込むだけで大丈夫です。
私たちのように穴のみの場合は、特に何もせずとも洗濯機を稼働させることができます。しかし、排水トラップがないため、臭いや虫が出る可能性があります。それでも、洗濯機が届く前にアダプタを用意できなくても何とか対処できるでしょう。
とはいえ、排水トラップの設置に手間取り、結局は設置業者に頼ることになったので、設置に自信がない方は予めアダプタを準備しておくことをおすすめします。
排水アダプタについて
排水アダプタは本来、管理者が提供すべきアイテムとなります。排水アダプタの選定に四苦八苦した後、このことを知って落胆しました。
賃貸住宅では、前の入居者が誤って排水アダプタを持っていってしまうことがあります。もし現在の住居で排水アダプタが見当たらなければ、まずは不動産管理者に連絡してみるのが良いでしょう。
排水アダプタの選び方
ここでは私たちが実際に排水アダプタを取り付ける過程を報告します。
- 採寸方法について
排水アダプタについてほとんど知識がなかった私たちは、取り付けに対して不安を感じつつも、何とか装着しようと試みました。その過程で直面した最大の障壁が「採寸」でした。
「排水アダプタにはさまざまなサイズがあるので、事前に測定しておきましょう。」
これは多くの記事に書かれているアドバイスですが、実際にどの部分を測るべきかは、購入前にはなかなか情報を得られませんでした。
まず、排水口周辺にある銀色の部品、これは「化粧カバー」と呼ばれています。これがあると、採寸時に混乱を招く原因となります。まずはこの化粧カバーを取り外します。
化粧カバーが接着剤で固定されているケースも考えられます。もし外れない場合は、カッターなどの薄いものを使って、床と化粧カバーの間に空間がないか確認してみてください。
化粧カバーを外した後、排水パイプが見えるはずです(写真は撮り忘れました、申し訳ありません)。購入する際に知っておくべき重要なのは、「排水ホースの外径」と「排水パイプの内径」です。
排水ホースの外径は、洗濯機の取扱説明書で確認できますが、私たちの場合はそれが記されておらず、購入するまで分かりませんでした。
- 排水アダプタの購入
私たちは排水トラップがない単なる穴があるタイプだったため、排水トラップ付きの排水アダプタを選びました。エルボについての知識がなく焦っていたため、ネット通販の配送を待つ時間がなく、急いで近くのホームセンターで購入しました。
設置ミスと注意点
排水アダプタの設置については、付属の説明書を参照していただく以外にアドバイスできることは限られていますが、私たちが経験した失敗談を共有します。
装飾カバーの取り付け失敗
購入した装飾カバーはネジ固定式でした。賃貸物件の床に穴を開けることに躊躇しつつも、��理会社からの指示がないため、自らネジを打ち込む決断をしました。しかし、ネジを打ち込む経験がなく、「事前に穴を開けた方が良いのでは?」と思い立ってしまい、ネジを固定する箇所に穴を開けてしまいました。
結果として、ネジはグラグラとして全く機能せず、大問題に発展しました。DIY経験者であれば常識かもしれませんが、ネジを打ち込む際には事前に穴を開けず、電動ドリルでしっかりと押し込みながら打ち込むのが正解です。
装飾カバー周辺のコーキング
水漏れ対策のために隙間を塞ぐ行為をコーキングといいますが、引越し当初、私は何もかもコーキングすれば良いと考えてしまい、装飾カバーのわずかな隙間までコーキングしてしまいました。洗濯機設置業者の方の反応は以下の通りでした。
「え、うわうわうわ、えぇ〜、なにこれなにこれ、え、なんでこんなこと…」
私が自らエルボを取り付け、隙間にコーキングを施してしまったと説明すると、設置業者は理解しつつも絶望的な表情を見せました。エルボの取り付け順序を間違え、コーキングにより取り外しが不可能な状態だったからです。
しかし、幸いにもコーキングがまだ乾燥しておらず、粘土のような質感だったため、取り除くことが可能でした。設置業者による再取り付け後、問題は解決しました。業者の話では、その隙間は仕様上避けられないもので、隙間風が入る程度であり、水が漏れる心配はないとのことでした。
私のように隙間をコーキングすると、定期的な清掃が困難になり、水圧によってホースが飛んでしまうリスクもあるため、絶対に避けるべきだと教えられました。
専門家の詳細な推奨事項
排水トラップの綿密なメンテナンス周期
排水トラップは、その機能を維持するために年に1度の清掃が推奨されています。この清掃では、特に糸くずや髪の毛、食べ物の残りなどが集積するゴミの取り除きが重要となります。これらは排水の流れを妨げ、排水トラップの機能を弱める原因となります。また、黒ずみ部分の徹底した洗浄も必須です。これは排水トラップの内部を清潔に保つためであり、黒ずんだ箇所は汚れが固着している証拠となります。
清掃後には、パイプクリーナーを使用して配管の洗浄を行います。これにより、排水トラップに残った細かな汚れも取り除くことができます。パイプクリーナーを用いて規定の時間放置した後、水を充填したペットボトルで洗浄液を流し込むことで、悪臭の原因ともなる汚れを除去することができます。
洗濯機の水栓の適切な扱方
不在時は洗濯機の水栓を閉じておくことが推奨されています。これは、水栓が開いたままとなると、水圧が常にかかり続ける状態となり、ホースがズレるなどの事態が発生した際に水漏れのリスクが高まるからです。
地震が少ない地域でも、一度でも水漏れが発生すると大きな被害が出るため、油断は禁物です。しかし、ある親切な方からの情報により、特定タイプの給水ホースは地震などで外れた場合でも自動で水が止まる機能が備わっているとがわかりました。これは「緊急止水弁付給水ホース」と呼ばれ、万一ホースが抜けてしまってもストッパーが作動し、水漏れを防ぐよう設計されています。ただし、水栓が常に開いていると、配管や金具にかかる圧による経年劣化が進み、結果的に水漏れの原因となりうるとの指摘もあります。
まとめと参照情報
以上が私たちの洗濯機水アダタの取り付け体験レポートです。私自身も初心者であり、初心者の視点から記事を書くことができたと思いますが、情報の正確性には自信が持てません。万一、誤った情報を伝えている可能性があるため、知識のある方からのご指摘やコメントをいただければ幸いです。水の問題に関する詳細は、私が参考にした以下ウェブサイトをご覧いただくと良いでしょう。