日常で頻繁に目にするA4用紙の規格について掘り下げてみましょう。
オフィスや学校などでよく使用されるA4用紙ですが、パンフレット、印刷物、メモ帳、企画資料、履歴書、カレンダーなど、多岐にわたる用途で活躍しています。
さて、このA4というサイズはどのような寸法と形状比を持っているのでしょうか。以下では、これらの質問に答えていきます。
A4用紙の寸法は具体的にどれほどでしょうか?また、その形状比は?
横幅は210mm、縦長さは297mmと定められています。
形状比に関しては、1:1.414という特徴的な比率で、これは平方根2を基準にした「白銀比」と呼ばれるもので、自然界にも多く見られる比率です。この比率により、視覚的にバランスの取れた印象を与えるため、A4用紙は多様な文書に適しており、広く一般的に利用されています。
A4を含む関連する用紙サイズの寸法と比率
サイズ | 寸法(横 x 縦) | 比率 |
---|---|---|
A0 | 841mm x 1189mm | 1 : 1.414 |
A1 | 594mm x 841mm | 1 : 1.414 |
A2 | 420mm x 594mm | 1 : 1.414 |
A3 | 297mm x 420mm | 1 : 1.414 |
A4 | 210mm x 297mm | 1 : 1.414 |
A5 | 148mm x 210mm | 1 : 1.414 |
A4用紙の背景
A4サイズは、オズワルドというドイツの学者が提案したもので、ISO216という国際標準規格で定義されています。
オズワルドの提案では、紙サイズを標準化することで、その利用効率を高めることが目的でした。A0サイズが1平方メートルの面積を持つよう設定され、それを半分に折ることでA1、さらに半分にするとA2といった形でサイズが決定されています。これらはすべて1:1.414という一貫した比率で作られています。
日本では1929年にJIS規格として導入され、1993年には行政文書も基本的にA4サイズで統一されるようになりました。世界的にも広く採用されており、今では国際的な標準サイズとされています。ただし、アメリカやカナダなどでは、A4よりも若干縦が短く横が長いレターサイズが一般的です。
A4用紙の寸法と形状比の概要
横210mm、縦297mmのサイズを持つA4用紙は、1:1.414の白銀比を採用しており、そのバランスの良さから書類や文書など多目的に渡って利用されています。
A4サイズにはA3やA5など、異なる大きさながら同じ比率を持つ関連サイズが存在します。
A4サイズ以外の規格には、主に以下のようなものがあります。
Aシリーズ
- A0: 最大の基準サイズ。主に特大のポスターや図面に使用されます。
- A1: A0を半分にしたサイズ。大きめのポスターやチャートに適しています。
- A2: A1を半分にしたサイズ。ポスターや大型カレンダーなどに使われます。
- A3: A4の倍のサイズ。図面やグラフ、小さめのポスターに適しています。
- A5: A4を半分にしたサイズ。手帳や小さなノートに使われることが多いです。
- A6: A5を半分にしたサイズ。ポストカードや小冊子に用いられます。
Bシリーズ
- B0 から B10: Aシリーズより一回り大きなサイズ。主に書籍や封筒、パスポートなど特殊な用途に使われます。
Cシリーズ
- C0 から C10: 主に封筒サイズ。Aシリーズの書類を折らずに入れることができるサイズで設計されています。
その他の規格
- 四六判: 日本独自の規格で、書籍によく使用されます。
- 菊判: 四六判より一回り大きいサイズで、やはり書籍に使われることが多いです。
- レターサイズ: アメリカやカナダでよく使われる、約216mm×279mmのサイズです。
- リーガルサイズ: やや長めのアメリカの標準紙サイズで、法律文書などに使われます。
これらは紙のサイズ規格の一部に過ぎませんが、世界中で様々な規格の用紙が使用されており、その用途は非常に広範囲に渡ります。適切な用紙サイズを選ぶことで、印刷物の見栄えや使い勝手が大きく変わってきます。