日常の食事に昆虫を取り入れることを
検討したことはありますか?
多くの人がそのアイディアに抵抗を
感じるかもしれませんが、昆虫を食材として利用する文化がこれからの時代において
新たな常識となる可能性があります。
その変化の背後には、世界的な人口の増加とそれに伴う食糧問題が存在しています。
今回は、将来の食糧危機に対処する可能性を秘めた昆虫食に焦点を当てて考察していきましょう。
昆虫食への抵抗感?
昆虫の写真を見ただけで、多くの人が抵抗を感じるかもしれません。
確かに昆虫を食べることは心の準備が必要ですが、その先には未来への大きな一歩が
待っているかもしれません。
世界的なタンパク質不足の可能性 人類の人口は急激に増加しており、それに伴い肉類などの動物性タンパク質への需要も
高まっています。
国連の予測によれば、2020年の世界人口は
77億人でしたが、2050年には98億人に
達する可能性があり、タンパク質への需要が深刻な不足に陥ると考えられています。
昆虫食はこの危機に対処し、新しいタンパク源としての地位を築く可能性があります。
昆虫、新たなスーパーフード?
アサイーなどのスーパーフードが健康食品として注目されていますが、
昆虫もこれに劣らないスーパーフードとして注目されるでしょう。
昆虫は栄養価が高く評価されており、これからの食糧問題を解決するヒーローになる可能性があります。
昆虫食は環境にやさしい選択 例えば、コオロギは牛肉や豚肉、鶏肉と比較して、
温室ガス排出量や農耕地、飼料消費、
水の使用量がはるかに少ないという利点が
あります。
これらの理由から、昆虫食は持続可能な
食糧源として注目されています。
世界各地で愛される昆虫食 食糧危機が急迫していない現代でも、昆虫食は世界の多くの地域で伝統的に楽しまれています。
昔からあった昆虫食
日本の例 昆虫食といえば、日本では
「イナゴの佃煮」が最もポピュラーです。
イナゴを醤油や砂糖で煮込んだこの料理は、見た目を超えれば普通のおかずと変わらない美味しさを持っています。
特に、海の幸が乏しい山間部で多く食されています。
最近見かけるミドリムシの食品ですが、
虫の名が付いてはいますが、実際には緑藻類に分類される藻の一種です。
海外の例 例えば、タイやミャンマー、
ベトナム、中国などアジアの国々では、
コオロギをはじめとする様々な昆虫が日常的な食材として認知されています。
これらの地域では、コガネムシやイモムシ、ハチなども食されています。 昆虫食は今ではまだ特異な存在かもしれませんが、
視点を変えれば一般的な食材の一つとして
定着している文化が見えてきます。
昆虫食はどこで手に入れるのでしょうか?
昆虫食は徐々に入手しやすくなっています。見つけることができる場所をご紹介します。
インターネット上で昆虫を食材とする
デリバリーサイト「bugoom」が注目を浴びています。
「bugoom」は、全て自然な調理法を採用し、昆虫本来の風味を大切にしています。
そのラインナップには「コオロギ」の他に、市場ではめったに見かけない
「カブトムシ」
「アリの巣」
「タランチュラ」
など、多様性に富んだ商品が揃っています。
この新しい食文化の世界に足を踏み入れたい方は、一度そのサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
無印良品も昆虫食に参入!
一方で、大手小売業の無印良品も昆虫食の
流れに乗り新たな一歩を踏み出しています。
無印良品は徳島大学と協力し、
「フタホシコオロギ」を原料にした
「コオロギせんべい」を開発。
これが思いの外、香ばしくて好評です。
昆虫食に手軽に触れることができるように
なりました。
昆虫食を手に入れるなら自動販売機へ
昆虫食品を扱う自動販売機の登場も
話題です。
これらは株式会社アールオーエヌが
運営しており、特に東京では複数の場所で
利用することができます。
最後に
今はまだ昆虫食に馴染みがないかも
しれませんが、将来的には私たちの食生活に溶け込む日も訪れるかもしれません。
そして、食糧危機の代替品だけでなく、
その独特な魅力に引かれることも
あり得ます。
手探りで昆虫食を試してみる今、
ぜひ一度、新しい食の探求に挑戦してみてください。