新しく購入した食器のために、古くて使わなくなったものをどのように片付け、廃棄すればよいか、困った経験はありませんか?また、大切な人が亡くなった後の遺品整理で、どうにも扱いに困ってしまう大量の食器が出てきてしまった、という方も多いのではないでしょうか。そういった時に頼りになる、不用となった食器のスマートな片付け方、そして廃棄の方法について、私自身の経験をもとに、皆様に有益な情報をお伝えしたいと思います。
食器を廃棄する際の基本的なポイント
まず、食器を廃棄する際には、以下の3つの基本的なポイントを押さえておきましょう。
- 素材ごとに分類すること
- 割れやすい物は安全に包んでから捨てること
- 既に破損している食器には特別な注意を払って包むこと
食器と一言で言っても、その素材は木材、プラスチック、陶器、金属、ガラスなど、非常に多様です。それぞれの素材に応じた適切な廃棄法が存在しますので、それらを理解し、適切に分類しておくことで、廃棄作業がスムーズに進行します。また、各自治体によって規定が異なる場合がありますので、その点も確認して、正確に分類しましょう。
割れやすい物の包み方
割れ物であるガラスや陶器は、移動中にさらに破損することを防ぐため、また回収作業中の事故を未然に防ぐためにも、新聞紙などでしっかりと包みましょう。複数の食器を一度に運ぶ場合には、一つずつ丁寧に包んでからまとめておくと、運びやすく、また安全です。
既に破損している食器の注意点
すでに破損している食器については、回収作業員や他の人々の安全を第一に考え、紙袋や新聞紙で一層丁寧に包み、さらにその上からビニール袋に入れることが望ましいです。外側に「破損物注意」のマークをしておくと、より安全性が高まります。
食器の素材による廃棄方法
素材によっては、自治体が指定する方法で廃棄できることもあります。例えば、陶器やガラスは少量なら燃えないゴミとして出すことが可能ですが、大量にある場合は粗大ごみとして出したり、直接廃棄場に持ち込むことが必要となります。金属製の食器は、一部の回収業者による無料回収が可能な場合もありますが、不正な業者には注意が必要です。そして、木製食器は燃えるゴミとして処分できますが、尖った部分には注意して、適切に包むことが大切です。
プラスチック製食器の廃棄方法
プラスチック製の食器は、地域のリサイクル制度に従って適切に廃棄することができます。自治体によっては可燃ごみとして扱われることもあれば、プラスチック専用の分別が求められることもありますので、処分する前にはお住まいの地域のルールを公式サイトでご確認ください。尖ったフォークや壊れた食器などは、新聞紙で包んで安全に処分しましょう。
まだ使える食器のお得な手放し方
新しいものに取り替えたり、贈答品として受け取ったり、遺品整理で見つかったりと、使用する機会のないまだ使える食器をお持ちの方は少なくないでしょう。そんなとき、ただ捨てるのはもったいないと思う方に向けて、活用できる5つの手段を提案します。
- 回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、迅速に食器を引き取ってくれます。状態が良く価値のある食器は、買取の可能性もありますが、大抵は有料での回収が一般的です。料金は45Lの袋で約1,000~2,000円が相場です。時間と労力を考えれば、有料でも専門業者に依頼するのが早道です。
- 自治体の無料回収サービスを利用する
自治体が月に1~2回実施している食器の無料回収サービスを利用することもできます。自治体によっては資源回収日に持ち込むシステムを取り入れている場合もあります。お住まいの地域名と「食器 無料回収」と検索すれば、開催情報が見つかるはずです。これらのイベントでは、未使用品や状態の良い食器を必要としている人に無償で提供する機会も設けられています。
- リサイクルショップへ持ち込む
未使用または状態の良い食器であれば、リサイクルショップでの買取が期待できます。特にティファニーやノリタケ、イセンなどのブランド食器は高価買取の可能性があります。
- オンラインマーケットプレイスで販売する
メルカリやヤフオなどのオンラインマーケットプレイスを利用して食を売却する方法もあります。しかし、この方法はいくつかのメリットがあります。例えば、ブランド品でなければ売れにくい、商品説明や取引メッセージが煩雑になる、重い食器は送料が高額になりがちで、送料を無料にすると赤字になるリスクがあります。オンライン取引では、商品説明を詳細に行い、クレームを未然に防ぐ配慮が必要です。
地域ベースの物々交換サイトを活用する
地域に根差した物々交換サイトは、余分な食器などを手軽に譲り渡すのに便利です。これらのサービスは、ユーザーが無料で物品を提供したり受け取ったりできるシステムを提供しており、取引は直接行われるため、梱包や配送の手間がかかりません。私自身も、引っ越しの際に余分な食器や不要な家具の処分に役立てた経験があります。
設定できる価格帯
ユーザーは0円から希望する価格設定で物品を提供できます。0円であっても、自分には不要な物品が他人にとっては必要なものであることも多く、単に捨てるのはもったいないと感じる場合にも試してみる価値があります。
寄付を検討する
不要な物品を発展途上国に送り、支援物資として役立てる寄付団体も存在します。たとえば、ある寄付団体では衣類、電化製品、雑貨、ぬいぐるみ、食器、玩具、衣装ケースなど幅広いアイテムの収集を行っています。料金はサイズに応じて異なりますが、寄付を通じて国際社会に貢献し、人々の命を救うことに繋がっていきます。
食器の処分をどう決めるか
全ての不要な食器をリサイクルショップや無料回収、オンラインフリーマーケットを利用して処理するわけにはいきません。食器の状態や種類に応じて、適切な方法を選びましょう。
食器のグレードによる選択
高価なブランド食器や骨董品は、専門の買取業者や骨董品店での査定を受けましょう。特に価値が難しいアンティーク食器は、専門家の評価が必須です。
食器の状態による選択
未使用品や箱付きの食器は、リサイクルショップやオンラインフリーマーケットでの買取が期待できます。ただし、処分する際には清潔な状態にしてから行い、無料回収でも汚れたままでは受け取りを拒否される可能性があるため、注意が必要です。
食器の量による選択
多量の食器を処分する際は、配送料や運搬の手間を考慮して、不用品回収業者への依頼が適しています。状態が良ければ買取も期待できますし、損傷しているものは適切に処分してもらえます。費用はかかりますが、時間と労力を節約する観点からは、迅速に処分できるため推奨されます。
まとめ
これらは食器処分のいくつかの方法です。地域の自治体の規則に従って処分することが重要です。それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、自分にとって最適な方法を見つけることが大切です。